餅つき
明日は勉強合宿の中日ですが、恒例の餅つきです。
この日のために、4月の終わりにモミを落とし、育てた苗を田植えして、夏草と戦い、秋にみんなで稲刈り、天日干しした後に脱穀、籾摺りと1つずつみんなでやってきました。餅つきが終われば、後は種籾を来年に繋ぐ為に手渡すだけです。
こうやって書くと簡単に済んでしまうのですが、実際には仲間とその作業をしてみないとわからないことばかりです。田仕事は毎年の積み重ねがある作業というのが普通だと思うのですが、塾では毎年関わる子が変わるので積み重ねは難しいのです。
結果だけをを求めれば、口を出し手を出して、転ばぬ先の杖の要領で教えていけばいいのですし、それが一番効率的です。
ところがそれだけではコメは作れるが、極端な話子ども達が育つチャンスを逸していくのです。失敗しても、そこからなんとかしていくことを覚えて欲しいし、真剣勝負の中でも許される経験もして欲しい、また連続した実体験の中で先々を読んでいく力も身に付けて欲しいのです。
明日の餅つきは、そんなはじめ塾の田んぼ一年のまとめな となります。
今日はみんなで道具の準備をして、コメを水につけました。後は、よく寝て明日の朝一番から餅つきを始め、最後の餅をつき終わるまで元気でやり切るだけです。つきたてのお餅を食べられる楽しみがあるので、みんなでがんばります。
昨日は勉強合宿の合間の餅つきでした。朝は気温は低く風もあったのですが、昼頃は風もおさまり暖かくなり餅つきには最高の日でした!
つきたての餅は勿論、寒かったのでけんちん汁も最高に美味しかったです!
写真はほとんど撮れなかったので、少しだけ。まだ餅つきを始めてすぐの写真です。
今年も100臼以上の餅をみんなでつきました。今現在塾の活動に参加している子ども達と家族、塾を巣立っていった子達が160人以上集まってくれました。新婚2週間のゆうきくんは奥さんを連れて来てくれました。一歳の子の立派なお父さんになったぷーちゃんは家族3人で来てくれました。来年から新社会人になるたくくん、他にも沢山のOBが来てくれたので、今年は初めて庭に五臼並べての餅つきとなりました!
正味6時間ほどで100臼以上の餅をつくのです。だれか1人や2人が頑張ったところでどうこうなるわけではありません。参加者一人一人が主人公になり、その時々必要なところにその場にいる人がちょうどよく助け合っていくことで、なんとかつききることができるのです。
もちろん餅つきを始める前にとりあえずの担当は決めています。それでも予定通りに進むわけではありませんので、自分の担当はどうにかしながら対応しなければならないのです。自分のことに責任を果たしながら、自分のことだけでなく周囲の関係性をしっかり捉える広い視野を持たないと出来ないことです。それを一人一人が皆見事にしているのです。その結果が100臼つききることに繋がっているのです。
そして、何よりもやり切る呼吸も大切になります。これは勉強などでも大切なのです。よし!と腹を決めて何が何でもやり切ってします呼吸です。まだ60臼もあるよ、だと終わるものも終わりません。まだ60臼あるから、よし!っと一歩前に出られれば、なんとかなります。その呼吸は知的理解だけではなく、体験が大きくものを言います。そのやり切る呼吸を体験して学ぶのです。
参加してくださったみなさん、ありがとうございました!